宮城県では令和6年6月28日付けで発令していた「クマ出没警報」について、目撃情報が減少傾向にあることから、8月1日付けで警報を解除し「注意報」を発令しました。

松島町では引き続きクマの目撃情報が寄せられています。クマとの遭遇には充分ご注意ください。

令和6年度宮城県クマ目撃情報マップ(外部サイトに移動します)

https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=1Naf83SkzDSx69lxgWxg402f9abvXOLo&ll=38.38369647205532%2C140.85414165708124&z=9

ツキノワグマにご注意を!

クマは一般的に、人に対して警戒心が強い動物といわれています。しかし、最近では市街地でもクマが多く目撃されています。こうした現象は、狩猟圧力の減少、森林環境・里地里山の変化、中山間地域の社会変化などによってクマが人間へ慣れてしまい、警戒心がなくなってきたためといわれています。こうしたクマとの遭遇を避け、被害を未然に防ぎましょう。

 ツキノワグマに関するチラシ [ 239 KB pdfファイル]  

クマに会わないためには?

●目撃等情報に注意を!
 入山する場合は、事前に新聞・ラジオ等のマスコミ情報や地元市町村等からクマの目撃情報等を入手し、危険なところには近づかないことが大事です。

●クマに自分の存在を知らせる!
 山にはクマをはじめ多くの野生生物が生息しています。「自分」の存在をクマや他の動物に分かってもらいましょう。
 そのためには・・・複数人数で入山したり、熊鈴やラジオを携帯して音を鳴らす、大声でしゃべるなどしながら歩きましょう。
 熊鈴はアウトドアショップ等で販売しています。
 クマが人間の存在に気がつかず、バッタリ出くわす状況が一番危険です。また、山菜取り等で夢中になり、道からそれてヤブに入ることは、とても危険です。

●活動時間や気象状況に気をつける!
 クマの活動時間帯は、朝夕・黎明薄暮時です。この時間帯での行動は注意してください。※昼間も活動することがあります。
 また、霧や風のある気象状況や沢沿いは、クマも注意力が散漫になります。注意して行動してください。

●ゴミ等は放置せず持ち帰る!
 最近のクマは、入山者が山に捨ててくる、ゴミ等を食べるようになっています。ゴミを食べるようになったクマは「人間は食べ物を持っている」と思い、故意に人間に近づくようになり、周辺住民や後から入山する人を危険な状態に陥れることになります。
 ゴミは自分で持ち帰るようにし、キャンプの際の食料等も野外やテント内に放置せず、クマがとれないような場所に保管しましょう。

●クマの痕跡に気をつける
 山を歩いていると、木の樹皮にクマの爪痕や、地面にフンや足跡、樹上には餌を食べるために作った棚のようなもの(クマ棚)を見かけるときがあります。このようなものを見つけたら、近くにクマがいると思って行動し、場合によっては引き返してください。また、子グマを見つけても絶対に近づいたりしないで、お住まいの市区町村役場等へご連絡ください。子グマのそばには母グマがいます。

万が一クマにあってしまったら

●そっと立ち去ろう
 遠くにいるクマなら心配ないので、そっと立ち去りましょう。

●騒がない
 大声をあげたり、石や棒等を投げつけることは、クマをいたずらに興奮させるだけです。まず、落ち着いてください。

●そっとさがる
 クマとの距離を保つことで、お互いの興奮を静める効果があります。慌てて逃げ出したりせず、クマに背中を見せずに向き合ったまま、ゆっくりと後退してください。

●子グマにであったら
 子グマが可愛いからといって、絶対に近づいてはいけません。近くに必ず母グマがいます。母グマは子グマに危害を加える可能性のあるものに攻撃を仕掛けます。

もしクマが攻撃してきたら

●抵抗しない
 腹這いになり、両手で首の後ろをガードします。ザックを背負っていれば背中は守られ、一番大事な頭部や首部が守られます。
 クマの攻撃は多くは最初の一撃で終わり、その後人間から逃げていきます。

●クマ撃退スプレーを使用する
 アウトドアショップではトウガラシの主成分であるカプサイシンを噴出させる「クマ撃退用スプレー」が販売されています。しかし、これの有効射程距離は4~5mで噴射時間は4~5秒です。クマが有効な射程距離に入ってくるのを待って顔面に命中させることが必要です。スプレーを過信せず、まずクマに会わないことが大事です。

※ここに書いてある方法のとおりにすれば必ず大丈夫とは言えません。研究や経験からとりあえず有効であるという方法です。クマに会わないようにするのが一番大切です。