瑞巌寺
天長5年(828年) |
本堂(方丈)
南東に面し、南西端に御成玄関を伴ない、南東端は庫裡に続く回廊に接続する。大きさ正面39m、奥行き25.2m。 |
上段の間
藩主御成の間。黒塗框の豪壮な床の間・火頭窓・違い棚・武者隠(帳台構)を備えた書院で、飾り金具がすばらしい。 |
本堂廊下
東南西三方に上縁・下縁を巡らす。室中への入り口を画す唐戸や欄間の総透し彫りの彫刻は根来の工匠・刑部一門の作。 |
雲版
雲版また斎版ともいわれる、大衆に粥斎(食事時)を告げる法器。 |
御成玄関
御成玄関は乙字形をしているので、別名乙字形玄関とも呼ばれている。単層入母屋造で柱は算盤玉状の礎盤の上に丸柱を立て、木鼻は象を彫刻し、内部は四半敷といって花崗岩の切石を斜めに敷きつめた唐様(中国風)建築である。 |
欄間の彫刻
欄間には「鶴の巣籠り」「桐に鳳凰」「牡丹に金鶏」などの吉祥のモチーフが、写実的手法で彫刻され、廊下にアクセントを与えている。 |
庫裡
禅宗寺院の台所である。巨大さと妻飾りの彫刻白壁と木組のコントラストの美しさは、他の追随を許さない。 |