脇差

県指定 有形文化財 工芸品(松島町) 

政宗廟所、瑞鳳殿への二代藩主忠宗の寄進で、銘文の通り大和守安定と弟子安次、安倫のたぐい稀な合作刀で、当時の研磨のままと見られる。
拵は、あい口拵で鞘、柄共金梨地塗、九曜紋等仙台藩金工の作と見られ、刀身と拵は共に政宗霊廟にふさわしく、資料としても貴重なものである。戦後、伊達家から改めて瑞巌寺に奉納された。
銘文 表 奉献巨刀一腰奥州………
裏 武州江城住人富大………
棟 切物奥州仙台住家定作
法量 長さ 55.1cm
反り 1.1cm
形状 小板目と鎬柾で、刃文は鎺元より互の乱れであり、上は皆焼が華やかで錵つき指表、刃造りは二筋樋であり、梵字彫物を施し、指裏は冠落とし平造り、腰樋に添樋が彫られている。

 

梵鐘

県指定 有形文化財 工芸品(松島町) 

富山大仰を開山した瑞巌寺100世洞水和尚について、剃髪染衣帰信した伊達政宗長女五郎八姫が、明暦3年(1657年)菅井源蔵をして仙台藩鋳工に作らせ、洞水和尚に寄進したものである。
「明暦丁・・・冶工奉早山弥五郎実次鋳造」の銘がある。
(青銅造 総長 135.7cm 径 66.lcm 龍頭高27cm 江戸時代)

 


銅鐘

県指定 有形文化財 工芸品(松島町) 

現存する藩政時代最古の在銘鐘であり、瑞巌寺創立の時を明らかにする。鋳師早山家の初代早山弥兵衛尉景次の鋳造である。
慶長13年政宗の師である虎哉和尚の撰文で、政宗が瑞巌寺を建て終って、鐘を造らせたことなどを記している。
「慶長十有三歳・・・早山弥兵衛尉景次鋳焉」の銘がある。
(青銅造 総長 168cm 径99.9cm 龍頭高 27.4cm 江戸時代)